●昆虫採集
私の唯一の自慢は、天才ジャズパーカッショニストと言われた富樫雅彦さんと昆虫採集していたことだ。昆虫も植物と同様、地球を作り、私たちの生活を支えている。太陽光は水を酸素と水素に分解し、植物はその水素を二酸化炭素と結合させて私たちの体の大切な炭水化物を作る。原始の海で生まれた植物性プランクトンは、太陽エネルギーを利用し二酸化炭素と水から酸素を作り出し、有害な紫外線を防護するオゾン層を作り、植物の上陸を可能にした。上陸した植物は根を張って岩を砕いて土を作り、動物が上陸を可能にした。恐竜が出現すると、針葉樹などは恐竜に対し高さで対抗し風に依存して花粉を飛ばして受粉させる戦略をとった。ある植物の葉が花に突然変異し、その花の表面の突起が太陽光と反射して作る色彩に惹きつけられた昆虫は確実に植物を受粉させ、緑色の地球に変貌させた。恐竜が絶滅するとそのニッチに入った我々人類は伐採して酸素を減らし、排出した二酸化炭素は熱を吸収して気温を上昇させ、海の氷が溶かした。氷が減り、太陽光の反射が弱まり、海水温度が上昇し、海水が水蒸気に蒸発しそれが落ちて風速が早まり、環境破壊のみならず、自然災害を頻発させた。未来を背負う子供たちが昆虫に興味を持てば環境に関心を払うようになるはずだ、と信じていた佐藤勝信さん(格闘家、佐藤ルミナさんの父)は、地元、小田原に昆虫館を開設し子供たちに昆虫を教えていたが、2014年8月で閉館した。

天才ジャズパーカショニストの故、富樫雅彦さん