経済成長でなく自然保護を!

コロナ禍、岡田弥生先生が主催する草の根歯科研究会で高橋英恵氏を囲んで気候変動の勉強会が行われた。地層とは海底での生物などの堆積物であるが、環境が変わればそこに生息する生物も変わるので、地層の生物の進化から時代を区分することを地質年代と呼ばれ、生物が変わる時は環境が変わる時なので、残る痕跡から地層区分を行う。地層には惑星衝突、火山噴火に匹敵する変化の痕跡が残され、氷河期が終わり1万年前から続いていた完新世はすでに終わり、地球への影響が大加速され、人新世という新しい地質年代に入り、惑星の限界にあるという。完新世までは、動物は絶滅することはなく逃げ場があったが、森林伐採による気候変動による環境変化に生存をかけた動物の脱出は、未知のウィルスを社会へ侵入させ、パンデミックを引き起こしている。人も、島から逃げることが出来たが、人口増加が大加速され、国境で分断され逃げ場がなくなっている。富裕層は高台に住み安泰だが、貧困層は海面が上昇し、負荷で地盤沈下し、居住地を追われ、環境難民になるしかない。農耕する水が不足し、放牧できる場所もなく、都市に出稼ぎに行き、人口過密都市化しスラムが形成される。日本では、安部元総理は嫌韓を煽り支持率を上げたが、気温上昇で降水量が減少し、牧草、農耕するための水が不足し、干ばつが深刻化すると支持を増やそうとする政治家に他民族への敵意を煽られ紛争が起こるのだ。私服を肥やすことに没頭する2世、3世議員が跋扈する日本では環境問題は無視され企業優先だ。人類史的に資本主義社会は経済が突出した社会で、大加速は人類と地球の歴史を塗り替え、大切なことは経済成長ではなく自然の保護だ。

気候変動を教えてくれた国際環境NGOの高橋英恵氏

私たちが快適な生活をするためには、途上国の人々に犠牲を強いる

昆虫採集、放浪、添乗で発見した日本の景色

緯度から日本、韓国、中国に辿ると森林は消え、草原、砂漠となるが、日本は森林に覆われた山が連なる。地殻変動が激しい頃、赤道からインド洋への暖流が東南アジアに押し上げられて北上し、日本の南東沿岸を黒潮の暖流が流れ、蒸発して水蒸気を発生させ風に運ばれ、山の上で冷やされ雨雲が作られ、降った雨が森林を形成し多様な生物の進化を促している。日本は南北に長く多様な生物相を形成しているので、極度の昆虫オタクの私ですら進化論のウォレスやベイツ擬態のベイツらのように海外採集に行きたいと思うことはなかった。日本は環太平洋火山帯に位置し、激しい火山活動が景観を造っているが、複数の断層線が走り世界火山の1割が集まり地震が多発し原発には適さない。日本は降水量が多く、幼少時、水田が作った水路で絶滅危惧種に指定されたゲンゴロウをよく捕まえた。いつの間に普通にみられたスズメ、キチョウ、ゲンゴロウがいなくなっているが、今でも、家の近くの湿原に5月後半、夕暮れになると、寿命10日の蛍が光り飛び交う。四季倶楽部旅の故、笹渕社長から拾われ、添乗員として行かせていただいた中央アルプスは、シベリアからの寒さが日本海からの湿気を拾い上げ、雪を吹き付け、積雪は20mを超える。添乗で一番好きだった蔵王は、木の枝の水滴が氷りそれに雪が積み重なった樹氷が唯一、山一面に並ぶ。愛犬と放浪していた琉球諸島は、亜熱帯に位置し、プレートにサンゴ礁が合体して島々が作られ、年中、平均気温が20度を超え、山地は雨量が多く、生物は多様性に富む。私は非国民なので暗黙の集団規範から外れ、原発に反対し、反日国賊と罵られながら辺野古で不毛な座り込みを続けている。

 

中央(白いウェア)が私を拾ってくれた恩人の四季倶楽部旅の笹渕社長

私を拾ってくれたスキーツアー会社の故・笹渕社長は私を山に連れ出しスキーを鍛え、数々の山に行かせてくれた。日本の山の多くが活火山で温泉が湧きだすが、爆発を繰り返して地震を誘発し、津波、台風に襲われ、洪水や土砂崩れに見舞われる。

 

私の故郷(里山に希少昆虫が生息する米沢市)

私の故郷、米沢市の里山は豪雪が溶けるとヒメギフ蝶がカタクリにぶら下がり、夏が来ると野道にハンミョウが跳ね、樹液にオオムラサキ蝶、カナブンが集まり、運動もおつむも足りない私は虫しか興味ない疎外された異様な虫オタク少年だった。大型草食動物は1平方km当たり2匹、肉食動物は50平方kmに1匹、ヒトは1.5人が生息可能とされ、狩猟採集時代と異なり、現在は人口70億で1平方km当たり50人になり、毎日、約100種類の生物種を絶滅に追いやっている。地球誕生46億年、生物誕生40億年で大量絶滅は5回あったが、森林伐採、工業化による温暖化が原因で6回目が現在進行中だ。ヒトはジャングルを出て、危険な新天地のサバンナに進出し、裸の猿になって徘徊する捕食動物に対し多産戦略を取り入れ後世に遺伝子を残した。1万年前の気候が安定した完新生に入ると定住し農耕を始め文明を生んだが、7世紀から千年続いたイースター島の文明は森林伐採で崩壊した。文化が発展すれば環境を破壊し、ここ50年、地球は人為的に影響を受ける人新世と称される。地球に対する急激なショックに地震や津波などの自然災害が、穏やかなショックに地球温暖化があるが、このショックがある閾値を超えると不可逆的な事態に陥り、新種も出現させるが、生物種の絶滅を齎し生物多様性を喪失させる。前安部総理は国際的公約である地球温暖化を招く温室効果ガス削減を無視、48機の石炭火力発電の新設の計画、輸出まで発表した。彼らは何を考え、地球をどうするつもりか?私は野生動植物を危惧し、自然環境の健全を願い、日夜、権力者とそのお友達なら何しても許されるなんて!と吠えて、世間様から国賊反日極左のアホと罵られる。

在りし日の下半身不随の天才パーカッショニスト、富樫雅彦さん夫妻を蔵王に昆虫採集に案内した時の私の大好きな一枚!