コロナ禍で始めた趣味:マインドフルネス瞑想

マインドフルネスとはブルース・リーの名言「考えるな、感じろ」という気づきだとされる。医療現場で、慢性疼痛、境界性や自殺企図等に用いられ、治療者自身の治療成績も良くなるという。マインドフルネスの態度に解き放つというのがあるが、例えば、顎が痛いという患者さんは、不要なものを付け加え、その違和感が顎を庇おうと緊張させたり、顎を突き出したりして姿勢を変えて痛みに繋がっているが、瞑想でメタ認知的気付きを高め、付け加えたものを変えようとせず思考や痛みをアクセプタンスし解き放つ。その方法はオウム真理教が行っていたサマタ瞑想で呼吸に注意を向け、その時出現する思考・感情に気付いた時点で呼吸に戻すという注意の持続と転換を繰り返して集中力を高め、次にヴィパッサナー瞑想で、意識野に入ってくるものへの気付きで注意分割し、痛みを維持しにくくする。それに、元からの私の趣味を利用するのだが、シャドーボクシングさせ、パンチを出したり、相手のパンチをブロックする行為は骨格筋が緊張し、手をだらりと下げ、相手のパンチをスウェーする行為は筋弛緩になり、緊張と弛緩を認識できるようにする。この行動療法は漸進的筋弛緩法というリラクゼーションになり、酸素消費量を減らし体温が上げ痛みを軽減する。次いで、趣味のジャズを聞かせ、まず、選択的注意訓練で一つの音に、次に、注意転換訓練として交互に複数の音に、そして、複数の音を同時に集中させる注意分割訓練を行い、瞑想と併用して痛みに向ける資源を削減して痛みを軽減する。瞑想は、ドーパミン神経や副交感神経系の賦活、交感神経の抑制し、認知機能に関わるα波と感情統制に関わるθ派を増加させるという。

マイセルフネスは思考・反芻を解き放つ「考えるな、感じろ」。

左は草の根歯科研究会で臨床心理学を教えてくれた小野恵子先生、右は箱庭療法の創始者のドラ・マリア・カルフ、ユング研究所で。