コロナに勝った証としての世界が呆れる東京五輪(ニューズウィーク)

新型コロナ禍の要因に人が起した気候温暖化、環境破壊、森林を伐採による動物の生息地の破壊がある。ヒトに接近を試みる動物は淘汰され闘争せず逃走するが、人の侵入で逃げ場を失った動物が保有するウィルスが人に感染する。ウィルスは、RNA遺伝子を構成するアミノ酸配列がコピーミスで変異してヒトの免疫に対抗し、ウィルスの突起がヒトの受容体と結合しやすくして感染力を高め1密でも空気感染する変異が出現している。パンデミックの不確実な時、特定の集団に対して感情的反応がウィルスより拡大し、米ではアジア系米人への憎悪犯罪が急増している。かつて、リベリアのパンデミックでの暴動、関東地方を襲った関東大震災では流言が発生し、自警団による朝鮮人虐殺を引き起こし、手を下した人たちは執行猶予付きの有罪になった。入国管理の甘い日本は変異ウィルスだらけで、このクラスターの対策にイベント回避、3密回避、ワクチンの接種、PCR検査があったが、イベント回避を無視し子どもたちは会場に入れる計画があった。ワクチンの接種とは病原体の一部や病原体を不活化したものを体に入れて免疫を作らせ、次の病原の侵入に備えるのだが、ワクチン接種、PCR検査も遅れている。3密回避を強いながらコンドームを配るといい、このゴムで感染対策になるとは思えない。コンパクト五輪らしいが、私の地元、福島の復興費を削り、当初の予算の7000億円が3兆円以上に膨らんだ。復興五輪と言うが、福島原発の汚染水はコントロールされている等の嘘と2億円以上の賄賂で誘致しての開催だ。かつて、五輪は、国威発揚を促し集団凝集性が高め、特定の外集団のステレオタイプに特性を付与し、具体的感情発揚に利用されてきた。

新型コロナウィルス流行で

東京オリンピックの会場設立の為、インドネシアのジャングルを丸裸にし住民が生活の糧を失っていることを毎日新聞が報じていた。パンデミックの要因に、森林減少の地球環境の改変、定住、グローバル化がある。新石器時代に生える稲の湿地が乾燥すると種をつけると気づき農耕を始め、家畜と定住による食糧生産安定の代償に集落の伝染病がある。馬による人の行動圏で拡められたペストは、モンゴル帝国の商人が始めた貿易ルートを共に移動したクマネズミに取りついたノミが人に齧ることで感染を広め人口を半減させた。ペストを生き抜いたヨーロッパ人は米大陸に渡り、天然痘、はしか、腸チフスを持ち込んでメキシコの人口を75%以上減らした。ペスト流行時、ユダヤ人が飲み水に毒を入れていると噂が流れ、虐殺が起き、土地を追われたユダヤ人は世界中に拡散した。関東大震災の時も、韓国人が井戸に毒を入れていると噂され、官憲や民間自警団に韓国人、韓国人と誤認された人が殺害される二次被害が起きた。災害やパンデミックなどの危機的状況では、人は非難を向ける対象を捜し、弱いものに攻撃性を向け、デマを蔓延させ差別や偏見が生み、他者を蔑み孤立させ、高揚感をもたし愛国心が高まる。デマとは偽りの噂で相手を陥れるために政治的な意図をもって使う虚偽の情報だが、噂はウィルスと同様増殖し、噂された人たちにも現実化し自己成就予告する。ヒトは進化的に他の類人猿よりアンドロゲン受容体遺伝子が長くアンドロゲン機能が弱く攻撃性が低いはずが、災害、慰安婦や徴用工などを利用した政府らの言動に踊らされ、ナショナリズムが煽られ、弱そうだと認知された他者が目障りになり攻撃性、差別が点火する。